ティム・ストーリー監督作「ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]」("Fantastic Four" : 2005)[BD]

宇宙嵐の放射線を浴びた事で、特殊な超能力を獲得した4人組が、真相の究明を図る途上で、彼らの破滅を目論む強力な敵と対決する様を描くスーパーヒーロー作品。

 

MITを卒業し、天才と称された量子物理学者リードは、人類の存続と繁栄に貢献すべく、地球の生命が進化する引き金となった宇宙嵐の研究を行っていたが、NASAに支援を断られて資金が枯渇する。リードはビジネス・パートナーで宇宙飛行士のベンと共に、MIT時代のクラスメイトで、急成長を遂げたヴァン・ドゥーム社のCEOヴィクターを訪ねると、研究への支援を要請する。リードは、太陽風由来の宇宙嵐が、六週間後に地球の軌道を通過する事を明かすと、ヴィクターが所有する、放射線を遮蔽するシールドを備えた宇宙基地が、実験環境に最適だと説く。ヴィクターはリードの主張を夢物語だと一蹴しながらも、遺伝子研究部門の責任者で、リードの元交際相手でもあるスーザンの勧めを受け、要請を受諾すると、リードの足元を見て、研究で得る利益の75%と関連特許の譲渡を要求する。リードは大局的見地に立ち、ヴィクターと契約を取り交わす。ヴィクターは、研究の結果により、社の新規公開株の公募価格が吊り上がる事を期待する。

リード、ベン、スーザン、ヴィクターに、スーザンの弟で、かつてのベンの部下のジョニーを加えた5人は、ヴァン・ドゥーム社の開発した特殊スーツを身に付け、宇宙基地に到着する。宇宙嵐の到達を9時間後に控え、リード、ベン、ジョニーが実験の準備に取り掛かる。ベンは被験体の花を設置する為、宇宙服を装着し、基地の外に出る。ヴィクターは展望室にスーザンを招き、指輪を捧げ、求婚する。その最中、リードは予測を大幅に超える猛烈な速度で、宇宙嵐が接近している事に気付き、実験の中止を決断すると、ベンを直ちに呼び戻そうとする。ヴィクターはベンが戻るのを待たずに、シールドを起動し始め、スーザンはそれを非難する。ベンは辛うじて基地の中に戻るが、シールドが閉まる直前に宇宙嵐に曝される。宇宙嵐はシールドの隙間から基地内部を通過し、リード、ベン、スーザンがその影響を受ける。

ヴィクター以外の4人は地球に帰還した後、病院で隔離状態に置かれ、精密検査を受けるが、皆一様に正常である事が判明する。一方、事故の影響でヴァン・ドーム社の公募価格が急落すると、役員の一人で銀行家ネッドは、ヴィクターに一週間の猶予の後、手を引く意向を伝える。ベンはリードにスーザンとよりを戻す様に促すが、リードはスーザンがヴィクターの事を愛しているのだと説き、諦観する。スーザンはヴィクターと幸せになる様に願うリードに、鈍感だと指摘する。

程なく、リード達の身体に、DNAが宇宙嵐の放射線に晒された影響が現れ、それぞれに異なった超能力が宿る。リードは全身がゴムの様に伸縮し、強靭化する。スーザンは平常心を失うと全身が透明化する様になる。ジョニーは全身を発火させ、炎を操れる様になると共に、不慣れながらも飛翔能力を獲得する。リード達は不調を訴えて部屋に戻ったベンの身を案じ、様子を窺いに行く。全身が岩石でできた巨躯と化し、怪力を得たベンは、部屋の壁を破壊し、病院から逃亡する。夜、ベンはその足で街に戻り、自宅前の公衆電話で妻デビーを呼び出すと、意を決してその姿を見せる。デビーは変わり果てたベンの姿に恐れ慄き、当惑して逃げ帰る。ベンは失望してその場を後にする。

翌日、ベンは彷徨い着いたブルックリン橋で途方に暮れるが、そこに居合わせた自殺志願者を救おうとしたのをきっかけに、意図せず多重衝突事故を招いてしまう。大勢の市民が群がり始め、大騒動と化したところへ、事故の余波が更に拡大する。そこにリード達が駆け付け、4人はそれぞれの能力を駆使して、事態の処理と人命の救助に当たる。間もなく警察が駆け付け、4人を包囲するが、市民は拍手喝采で4人の活躍を称える。そこに駆け付けたデビーは、結婚指輪をその場に残し、ベンの元を去る。リードはベンの代わりに指輪を拾い上げると、全力を尽くして必ず元の姿に戻すと誓う。その後、4人は市民から「ファンタスティック・フォー」と称される様になり、一躍人気者としてメディアに挙って取り沙汰される。その一方で、ネッドは手を引く事を決定し、ヴァン・ドーム社は破綻を余儀なくされる。

リードは皆を元に戻す方法を解明すべく、他の3人と共に自らの研究所のあるビルに戻り、早速、研究に着手する。そこにヴィクターがやってきて、スーザンに自分のマンションに移る様に勧めるが、スーザンはそれを拒む。ヴィクターは大金を投じ、社運を賭けた実験を失敗させたリードの責任を問い、解決法を見つける様に命じて、その場を後にする。その後、ヴィクターは自分の腕が金属に変化し、強大な力を宿している事に気付く。

リードは各自の身体組成と能力に関する検査を始める。ジョニーは体の芯から発火し、4000度の炎の塊と化す事が、スーザンは透明化と共に、物体や人間の周りの光を曲げて操れる事が判明する。一方、ヴィクターも医者を訪ね、腕の検査を行い、全身がシールドと同等の強度を有した有機金属化合物に変化し始めている事を知る。ヴィクターはリードの研究所の様子を密かに監視し、進捗を確認する。

その後、宇宙基地で着用していたスーツも放射線の影響を受け、各自の能力に応じて変化している事が判明する。リードは人工的に宇宙嵐を起こし、信号を逆流させる事で元の体に戻す装置を考案すると、完成までビルに留まる様に3人に命じる。一方、ヴィクターは、体に電力を滞留させ、それをエネルギー波として自在に操れる事に気付くと、ネッドをその能力で惨殺し、意趣返しを果たす。

リードの研究所では装置の設計が終わり、建設が始まる。その最中、ジョニーは無断でビルを抜け出すと、モーターレースに出場し、能力を観衆の前で晒す事で注目を浴びる。それを知ったリード達は会場に赴き、ジョニーの身勝手な言動を窘める。ジョニーは能力に満足しており、元に戻るつもりが無い事を明かす。ベンはジョニーの自らへの軽侮に耐えかね、両者の間で諍いが生じ、リードとスーザンはジョニーを責める。ジョニーは超能力が何かの使命であり、楽しむべきだと主張する。ベンは自らの姿がいたずらに注目を浴びる事に辟易し、リード達の前から姿を消す。ベンはその足で馴染みのバーに赴き、そこで盲目の女アリシアと出会う。アリシアはベンの体に触れ、普通と違うのは悪い事では無く、心がけ次第だと説く。一方、ヴィクターは全てを奪ったリードへの憎悪を募らせ、自社の兵器庫から特殊な銃火器を持ち出すと、復讐に乗り出す。

リードは一刻も早く実験の成果を出すべく、自分が実験台になる事を決意するが、スーザンは翻意を促し、かつてデートで訪れた場所にリードを連れ出す。スーザンはヴィクターへの気持ちが無い事を明かし、リードとの蟠りを解消する。ヴィクターはベンの前に姿を現し、デビーを失った事を労ると、リードがスーザンと一緒にいたいが為に、わざと時間稼ぎをしているのだと説く。

ヴィクターに唆されたベンは、研究所でリードを待ち受け、約束と違う事を責め立てる。リードは、失敗すれば症状が悪化しかねず、実験には慎重を期す必要があると反論するが、ベンはリードがスーザンと遊んで、時間を無駄にしている事を非難する。リードは小競り合いの末にベンを能力で制圧する。ベンは護衛の必要が無いと説き、研究所を去る。スーザンは再び世間の前に出て行こうとするジョニーを非難するが、ジョニーは自分が人気者であり、互いに好きな様に生きるべきだと主張する。

リードは自らを実験台にし、装置を起動する。しかし、宇宙嵐を発生させるにはパワーが不十分であった為に、実験は失敗し、リードは駆け付けたスーザンに運び出され、介抱を受ける。その様子を監視していたヴィクターは、ベンをリードの研究所に呼び寄せ、実験がパワー不足で失敗した事を明かすと、自分ならそれを克服し、元に戻せると主張する。ヴィクターはベンを装置に入れて起動すると、自らの体に滞留させたエネルギーを装置に注ぎ込み、宇宙嵐を発生させる。ベンは元の姿に戻り、歓喜する。ヴィクターは能力を失ったベンに、自らも放射線を浴びて無限のパワーを手に入れた事を明かし、ベンを殴り飛ばす。そこにリードが駆け付けるが、ヴィクターはエネルギー波でリードをビルの外へ吹き飛ばし、昏睡させた後、自社に連れ帰る。ヴィクターは変化の及んだ顔を隠す為に、故郷のラトヴェリア国から寄贈された金属のマスクを着用し、ドゥームと化す。程なく、スーザンとジョニーが研究所に駆け付け、ベンを救出する。

ドゥームは超低温装置でリードの全身を凍結し、能力を発揮できぬ様にすると、研究所目掛けて熱追尾ミサイルを発射する。ジョニーは発火して飛び立つと、ミサイルを誘導し、誤認識させる事で辛うじて爆発を回避する。スーザンはベンを研究所に残し、ドゥームの元へ向かう。ドゥームは運命が自分達を神にしたのだと主張する。スーザンはドゥームに戦いを挑むが、圧倒的な力の前に退けられる。そこに再び装置を使って能力を取り戻したベンが駆け付け、リードとスーザンの窮地を救う。ドゥームはベンに襲いかかり、両者は地上へ転落する。ベンは応戦するも、劣勢に立たされる。そこにリード達が駆け付け、ファンタスティック・フォーが再結集する。ドゥームは街中の電力を体に滞留させ、エネルギー波を繰り出す。リードの指示に基づき、ジョニーがドゥームの周りを炎で覆い、スーザンが念動力でドゥームをその中に閉じ込めると、リードはベンと共に急加熱したドゥームの体をポンプの水で急冷却し、固化させる。ファンタスティック・フォーの勝利を、集まった市民が称える。

その後、祝勝パーティが盛大に行われる。ベンはアリシアと親密になり、自分の姿に満足しているとリードに伝える。リードはスーザンに指輪を捧げて求婚し、スーザンはそれに応じる。一方、ドゥームはラトヴェリア行きのコンテナ船に搬入されるが、その能力が消失していない事が示唆される。

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